肘内障
2020.02.23更新
先日、お子さんで腕を痛がって動かさなくなってしまったという方が急患で来られました。
発生状況の確認、鎖骨や肩、上腕骨、手関節には異常ないことを確認し、問題は肘関節にあるとしました。
骨折を疑う所見がなく、熱感・腫脹がないことから肘内障と考え整復を行いました。整復時、クリック音を確認しています。
肘内障とは、5歳以下のお子さんに多くみられる橈骨頭の亜脱臼で、橈骨頭を抑える輪状靭帯から逸脱してしまうものです。
しっかりと整復されるとすぐに痛みが治まるため、自動運動を開始します。
今回の症例でも、整復後にすぐ自動運動を開始しました。
腕が内側に捻れた(回内)状態で引っ張られた時に発生することが多い怪我ですが、些細なきっかけでも発生することがありますのでご注意ください。
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